犬と暮らすということ

だってひな　なにかとひな　けれど滅多とトイレは外しません　その確率は限りなく１００に近い９９％　ダイニングの隅っこで寝てても　わざわざリビングの端っこのトイレまでとことこ　残りの１％は

間違って洗面所に閉じ込められたときなど　うっかり
玄関に迷い込んでリビングに戻れなくなったときなど


あーっ　ひなちゃん　なにしとんのーっ

その玄関から妻の声　どうやら久しぶりに
残りの１％　玄関マットで粗相か　けれど

変やな　さっきまで私の足元にいたのに　なんで
わざわざ遠回りして玄関に行ったんやろか・・・

理由はすぐにわかりました　ふぅが通せんぼしてました
リビングに行きたくても行けなくて仕方なく妻のいる玄関のほうへ



なんてことを　とひなに思い
なんでそんなとこで　とふぅに思い　

けれど　ひなが悪いわけじゃなく　
もちろん　ふぅが悪いわけじゃなく

叱ろうにも誉めようにも　もとより教えようもないひな
私たちの語気や視線にとっても敏感で臆病なふぅ

案の定　椅子の下・・・



このままではいけません
ふぅ　と柔らかく　おいで　と優しく

耳をたたんで恐る恐る
よしよしと膝に抱き上げて



そこへあずき



だったらひなも



私たちは犬を育てます　どうやら
犬も私たちを育てているようです
　



なんやのんな

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