この頃のふぅ

散歩の時に時々出会うおばあちゃん　いつだったか

あずきちゃんのほうが可愛いな　だなんて言われて

妻がため息をついてみなさんから　お叱りを受けたり励まさたり

わかっているんです　わかっていたんです

あずきはあずき　ふぅはふぅ　みんな違ってみんな可愛い　ただ

子どもを比べられると親は悲しいものです



あずきはこのおばあちゃんが大好きですから

なんでわかるのか　ずーっと遠くに見えただけで

耳をペタンコにして首が苦しいほどリードを引っ張って・・・

ふぅはビビりですから甘えるのも下手ですから　最初のころは

素知らぬふりをしていましたが何度か出会ううちに　

どうやらおばあちゃんも名前を覚えてくれて
　
この子はえーっとふぅちゃんやったな　だなんて　

ふぅもだんだんと甘えるのが上手になって

撫でてもらうのが心地よくなって

おばあちゃんにも少しは慣れたのか

まさか名前を呼んでもらってうれしかったのか

あずきの後ろからおずおずと近づいたり

なんたって瞬発力はあずきより上ですから

この頃はふぅのほうが先に　撫でれー　ってことも

そうか　来てくれるのんか　来てくれたら可愛いもんやな

散歩から帰ってそのことを言ったときの妻のうれしそうな顔ったら・・・





親ばかとかなんだとか　どう言われたってかまいやしません



ふぅは可愛いいい子なのです



連日の猛暑　散歩はずーっと遅い時間に　けれどあずきは

外の暑さを知っているのか　行きたがらないこともたびたび

そんなときはふぅだけを連れていくのだけれど

かあちゃんは？　行かんのん？　と言わんばかり

後ろばかり見てちっとも楽しそうじゃないし　それどころか

引き返そうとするのはほんとに困ったもの





ふぅ　二歳と二か月　ますますきれいなレディに　
だなんて　またまた親ばかで失礼

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